2012年3月20日火曜日

伝達不可能な領海を泳ぎ渡る快感を共有したい。(森崎和江さん)

みなさん、お久しぶりです。
約1年ぶりの更新です。

一昨年の年末から、バンドではなく個人的に色々とありました。

まず、色んな事情(自分がそうしたかったから)により福岡に戻りました。
福岡→長﨑→福岡という事が半年の間にあり、新居にも落ち着いた昨年の9月中旬から現在までアトピー性皮膚炎のために自宅療養をしております。

元々軽度の(医者の判断によると)アトピーだったのですが、色んな要因で気になるほどに症状が出てきたので薬を塗りたくる治療!?ではなく、根本から改善しようと思い、そういう病院に通い始め、ステロイド薬の離脱状況が始まったのが9月中旬。
ある程度の覚悟はしていたのですが、始めの何か月間は、痒みと痛み(今もありますが)が一日中襲い、
ホント(体験者の方がブログに書いてたように)生き地獄みたいでした。
正常になろうとする皮膚の増殖も始まり、尋常ではない皮膚の量がポロポロ落ちました。痛みと痒みで起き上がる事も出来ない日々もありました。顔もひどくて、顔の形が変わるくらいになり、目の周りはかさぶたなどで目を開けるのも痛かったです。身体もまるでクラストパンツみたいでした・・・。
医者からは、冷えとりと薬からの離脱状況に耐えなさい!!と言われましたが、途中ホント気がおかしくなりそうになりました。
彼女に「楽にしてくれ!!」と言ってしまった事もありました・・・。
「バンドとかどうするんね!?」の一言で、なんとか耐える事が出来ました。

今は、完治までもう少しの所までやっときました。長かった~。長い!!。

励ましてくれたりとか色々、なんと言葉にしていいか分からないですが、友人たちにはホントに感謝しております。
なんとか耐える事が出来たのもあなた方のおかげです。
酌み交わしたいお酒が溜まっているので、楽しみにしています。
この療養中、考えていた事は、森崎和江さんの言葉を借りれば、(もっと真剣に)「お互いに生きていることを意識しあえる間柄にさせてください。」ということかな。

ストップしているバンドも次のステージに向けて準備したい。
TKさんに駄目だしされたい・・・。合宿したい。

今日のタイトルにいきます。
森崎和江さんの本との出会いは、元々Oさんの影響で読んだ谷川雁さんの「原点が存在する」から始まります。昨年の春頃、本屋で見かけて購入した「サークル村の磁場」という本に谷川さん・上野英信さんと並んで紹介されていて、直接に著書を読みたいと思いました。
ステロイドの離脱状況が本格化する前まで、「非所有の所有~性と階級覚え書」・「ははのくにとの幻想婚」・「異族の原基」という3つの本に夢中になりました。

読んでいて、1つ1つの言葉に問い詰められている感じがして、息をつけないというか、息をついたら駄目だという感覚になります。
1ページを読むのに、かなりの時間がかかる箇所が多々ありました。
なぜなら自分に問う事が多すぎるから。自分の浅はかさが多すぎるから。
自分を壊される感覚。それを余儀なくさせられる感覚。燃える感覚ではなく、緊張させられる感覚。

今、一番自分に問うている事は、以下の言葉です。
私が行なえることは、私の方法論を圧縮し続けることで、わが存在の辺境をことばにして提出することである。そしてそのことで、私の対極から固有の声を聞くことだ。その相互性ぬきに、私たち民衆の、内発的な共闘関係はありえない。(生のはじまり・死のおわり)より」

自分の辺境とは何か!?自分は、それを見ようとしているのか!?それを突き詰めようとしているのか!?ただ表層的な言葉、身振り、好みに終始しているだけではないのか!?自分は、たたかいというものをホントに必要としているのか!?
もっと見なければ。もっとえぐらなければ。自分の底には何があるのか!?を。そこに降りなければ。
そこから逃げてはだめだ。そこに拘る事こそが、何か普遍的な事を自分自身によって創造する事ではないかと。

他にも色々と考えさせらる事が、3つの本にはつまっています。
「日本人性」というもの。「言葉」というもの。「関係性」というもの。etc

またたたかい方について、今、一番自分の頭にある言葉は、以下の言葉です。
私は実存感覚の稀薄な階層が、日本帝国主義を重層的にしゃべることで自己と世界の接点を探り出す方法を否定しない。けれどもその方法は第一階段であって、そこから自己否定へふみ出し彼固有の歴史性(そしてそこに流れている彼ら階層の特殊性)をのりこえる方法を創造することをのぞんでいる。社会の認識と存在の認識とが噛み合うとき、ようやく私たち民衆個々人へ浸透している日本帝国主義は破れはじめる。また民衆個々人を媒体として構築されている支配権の具体性に穴があきはじめる。(言葉・この欠落)より」


最近、よく聞いてるのは以下のような音楽です。
・godspeed you!!black emperor :lift your skinny like antennas to heaven ・slow riot

・CHUMBAWAMBA:90年代のアルバム全部

・THE POP GROUP :1st、2ndアルバム

・MARK STEWART :1st、2nd、edit、children of the revolution/nothing is sacred


・KILLING JOKE :pandemonium・democracy

・Missing Foundation :your house is mine・ignore the white culuture

・Shades of grey :freedom/incarceration

・PROTESTERA :01.05.1886

・環ROY :あっちとこっち
(public enemy以外でちゃんとヒップホップとか聞いた事なかったんですが、タイトルにひかれて。言葉というものを凄く大切にしていると思いました。断絶がある<と>。固着しない<と>。無限の可能性があるかもしれない<と>。)

MARKさんとCRASSのEVEさんのツインボーカルが、なんともたまりません!!
ニューアルバムも出るみたいです。


それでは、また。あと少し気を抜かずに養生します。
(gotcha1977)